大気汚染の主な原因は“調理習慣”なのか?汚染深刻化で話題に 専門家は否定―中国

 中国の大気汚染の原因の1つである微小粒子状物質(PM2・5)について、「焼く、炒める、揚げるといった中国式の調理習慣や屋台が主な誘因となっている」との説が最近、同国のインターネット上で話題になっている。専門家は「調理はPM2.5をもたらす誘因の一つではあるが、決して主因ではない」としてこの説を否定した。解放日報が報じた。

上海環境保護産業協会の李偉副幹事長は、「焼く、炒める、揚げるといった中国式の調理法では、不完全燃焼が起きると、カーボンブラックや一部の有機化合物を含む一次粒子、二次粒子が発生する。これらは確かにPM2.5汚染を誘発するが、その割合は排気ガスや工業などの煤煙排出、工事で出る粉塵などに比べてごく小さい」と指摘した。中国科学研究院大気物理研究所の王躍思研究員も、「夏の北京市内のPM2.5汚染源の中で調理による汚染の割合は15~20%前後で、自動車や関連産業からの汚染が40~50%、他地域から運ばれる汚染が30%を占める」と話している。

深刻な大気汚染によってPM2.5への注目がこのところ更に高まり、対処法への関心も強くなった。最近では花火・爆竹の使用や焼肉などの屋台、中国式調理法、線香や紙銭を焼くといった習慣のいずれもがPM2.5の誘因だと指摘されている。シンガポールやカナダなど、大気汚染が少ない国でも、主要な祝日などには爆竹を使用する。焼肉屋台や中国式調理などが誘因との指摘は信じがたい。焼肉で世界的に有名な韓国で、これによって空気が汚れているとの話は聞いたことがない。

PM2.5の特徴や誘因に関する上海での研究によると、上海市の大気中のPM2.5では、排気ガスからのものの割合が25%と最も大きい。石油化学などの加工過程、産業用ボイラー、高炉から排出される煙もPM2.5の主要誘因で、その割合は10%を超える。言うまでもなく、石油製品の質を向上させて自動車の使用、特に公用車の使用を減らし、深刻な汚染を発生させる車両を廃棄処分することこそが、PM2.5対策の重点となる。

(翻訳 崔蓮花/編集翻訳 恩田有紀)

元記事:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130228-00000011-xinhua-cn
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します。


pm2.5マスク

コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。